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産業医療室から~快適な職場環境をめざして~

医親会 鴨下宏海

海上ビル診療所は産業医療も診療所の基幹部門として重視し活動しています。
みなさん、周囲を見渡してみてください。毎日仕事をされているオフィスは、一見、有害要因が少ない印象があるかもしれません。しかし、今まで気付かなかったストレス要因や危険な箇所が潜んでいるかもしれません。
快適で安全な職場環境は、業務効率の向上、メンタルヘルスの改善にも役立ちます。
以下を参考に、みなさんの職場のどこに問題があるのかを考えてみましょう。
➊.オフィスの雰囲気はどうか
 雑然としていたり、殺風景な職場は、仕事の効率やメンタルヘルスに悪影響を与えることがあります。観葉植物にはオフィスの雰囲気を和らげる効果があるといわれています。

➋.採光や空調などに問題はないか
 薄暗いオフィスも問題ですが、明るすぎたり直射日光を受けると目の疲れの原因にもなります。ブラインドなどによる光量の調節が必要です。場所あるいは個人により、暑さ寒さの感じ方は異なります。室内にいる人全員が納得する環境の実現は難しいですが、こまめに空調の温度設定を調節したり、上着やひざ掛けの利用などの工夫をすれば、少しは改善されるはずです。また外気との気温差が大きいと体調不良の原因にもなりますのでお気を付けください。

➌.作業スペースは確保されているか
 オフィスでは長時間のVDT作業による目の疲れ、肩こり、腰痛が問題になっています。作業の合間に適宜休息が必要です。パソコンは自分にあった姿勢のとりやすいデスクトップ型がおすすめです。ペーパーレス化で机上は必要最低限にしましょう。特にノート型の場合は周囲に十分なスペースがないと無理な姿勢を強いられることがあります。そのほかいすは五脚で高さや背もたれの角度が調節できる型がよいでしょう。

➍.作業周囲スペース(通路、棚)の使い方は適切か
 通路の一部に荷物やダンボールが置かれていたり、棚やロッカーの上も物置化しているケースを見かけます。ほこりがたまったりすると不衛生ですし、デスクワーク環境自体に圧迫感を与えることがあります。重たいものが高い所にあると、ケガの原因になります。災害時に避難通路として使用できないこともあり、防災上も危険です。注意しましょう。

➎.休憩スペースの確保はあるか
 過労時や体調不良時の一時的な休憩のために横になれる休憩スペースが必要です。男性と女性がお互いに気兼ねなくくつろげるよう男女別にしましょう。また、事務所は禁煙化されていても、休憩室が喫煙所になっていることがあります。完全に分煙化できなければ、完全禁煙化すべきです。

➏.冷蔵庫の管理はきちんとされているか
 冷蔵庫の中に開封後の飲料水、賞味期限切れの食品がありませんか。定期的に冷蔵庫内を確認し、整理しましょう。

➐.怪我や急病時の対応
 オフィスでの作業中にカッター、ホッチキスなどによる、切り傷が発生することがあります。こうしたちょっとした怪我に対処できる応急処置用の救急箱が必要です。また、医務室がない企業・事業所では、近隣の救急対応医療施設の確認などの救急対応についての体制作りをしておくとよいでしょう。

最後に

労働安全衛生規則では、50人以上の事業所では産業医による職場巡視を行うことが定められています。
産業医は職場巡視を行う中で、業務内容などを把握し、安全衛生上の問題点や課題を確認することができます。
問題点や課題を企業・事業所へ適切に伝えることにより、その後の対応へ結びつけることができます。快適な職場環境の実現に是非、産業医をご活用ください。