CKDの予防と治療
(1)生活習慣の改善
肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなどの生活習慣の改善を行いましょう。
【腎臓に負担をかけない食事】
☆ 減塩(1日6g小さじ1ぱい程度)
☆ 低蛋白(進行の度合いにより、蛋白制限を行います。)
☆ エネルギー量
(肥満や糖尿病がなければ、健常人と同程度でよく、低蛋白とエネルギー量のバランスをとるため、油脂類、砂糖なども適宜用います。)
☆ 水分
(尿の排泄障害がない場合は、健常者と同様に自然の褐感にまかせて摂取します。過剰摂取や極端な制限は有害です。)
☆ 適正飲酒
(エタノール量として、男性1日20~30ml日本酒1合程度、女性は10~20mlにしましょう。)
☆ 禁煙
☆ 運動
(過労をさけ、十分な睡眠と休養は重要ですが、安静にしていなければいけないわけではありません。血圧、尿蛋白量、腎機能などをみながら、運動量を調節していきます。)
(2)薬物療法
☆ 降圧療法
(血圧を下げ、腎臓を保護する作用のあるACE阻害薬やAII受容体拮抗薬、利尿薬、Ca拮抗薬などの降圧薬を内服します。降圧目標は130/80mmHg未満です。)
☆ 血糖値のコントロール
☆ 脂質異常症のコントロール
(目標はLDLコレステロール120mg/dl、可能であれば100mg/dl未満です。蛋白尿や微量アルブミン尿を軽減する効果があります。)
☆ 腎炎の薬
(原因が腎炎であった場合は、抗血小板薬、ステロイドなどが処方されます。)